無人通信

森のほねほねさんから無人通信

無人通信 11 演奏のおしらせ

9月26日(火)
ところは本八幡ルートフォーティーンです。
くわしくはこちら、
ご予約はこちら、
あっ、無人通信も改装(消滅)の予定です。

無人通信 10

さあ どこへいこう なにをしよう
ぼくたちは
息をしよう 
そのあとで 
どこへいこう なにをしよう

毎夜アルコールとちのなかをぐらぐらおよぐあいだに、ビデオボックスやネットカフェのべたつく個室で、ぼくは食ったものをどうかして吐くように精子を尽くそうとする。くたびれなければ、くたびれなければ、ぼくはぼくから逃れられない。
すべてのひとにはなたれ、またこれからはなたれる、すべてのひとの精子をぼくは忌み、だけれどすぐにあたまから食われて、窓をあける13階のひと部屋、ひとりまことにくらい遊泳をする。
10年もまえにつくった「きみ」という題名のうたに、

あいしてる
あいしてる?

とくりかえすところがあった。おれにはあたらしいことを書いた、と思った。勇気がいった、というほどぼくは繊細でも丁寧でもなかったけれど、それでも、避けてきたことをいうのにすこしくらいまよいはした。
このごろ「きみ」をうたうときには、といっても、ほとんどが平日のハナウタだけど、そのところと、ほかにいくつかの箇所をとばす。だから、ずいぶんちいさくなった。
たとえば本日は南浦和駅に、というように、どうだっていい知らない町にきて、夜はあるきまわって時間をつかう。坂道をおりてくる自転車にのったよそのわかい女が、そっぽをむいて歌をうたっていた。ぼくがみてもやめなかった。それで、ぼくも出がけにかんがえたみじかい歌をうたった。さあ、どこへいこう、なにをしよう、と。
このあいだMの子にあった。おまえ、いっしょうな、おれのことは知らないでいいぞ、と思った。それがほんとうのきもちかどうか、そういうことはもうわからない。
おれはおれから逃げることはできないんです。おもいがおもたくなって、ひとをおもうおもいがおもたくなって、みんな首にかけられたつもりで、ぼくは逃げることばかりをかんがえる。おれはちっとも病気じゃないからマシな治療ができない。
マンションとマンションのすきまの公園のベンチで、このいやな汗が生乾きになっていく。数日前、採血のあとではいった天丼やのカウンターでまったくものが食えなくなったとき、おれは店をでるための言い訳をあれやこれやとかんがえていたよな、そのときにじみでた汗が、これからのぼくのからだをえいえんにおおうんだぜ。いやだろ、いやだな、いやだよ、だけど、しょうがねえだろ、いまさらなにをいったってさ、どうにもなんねえだろ、だったら、黙っていろよ。
となりの席のおとことおんな、さっさとおりてくんねえかな、おまえらの話し声、うっとうしいからさ。

さあ どこへいこう なにをしよう

無人通信 9

なあ、おい、おまえらの
いったところへ
おれも、いきたいぜ
はやく、はやく、はやく
いきたい、なあ
ああ、おもう、ということは
なんと傷つくことだろう
こころ、というものは
おれのからだには、おもたすぎる
くるあさの、うっとうしいことよ
このよるの、いきくるしいことよ
くるあさとこのよるのつなぎめにはさまって
ぼくよ、きえるまでやせろ
ぼくよ、きえるまでやせよ

無人通信 8

とおくで真夜中の鐘がなるのをききながら
ぼくはよこになったままでテレビをみていて
わたしをだんざいせよ、いや、おれを断罪してくれよ、と思った
そのとき、ぼくにしがみついてはなれなかったり、ぼくがしがみついてはなさなかったりしたひとやものかげを、みんなすててやろうと思った
そして、すておいたひとからこぼれたみみだれの清い糸が、ぼくのくびをしめはじめると、くるしくて、くるしくて、ぼくはすぐに、くるしくてくるしくて、とひとにはなした
いきているほかに、ぼくにえらべるものはなかったのだけれど、そのことはぼくをどうしようもなく虫ばんだ
やぶれたかおで、けなげにひとはわらいかけ、ぼくはだれよりもきずついた

無人通信 7

昨晩はサンキュー、サンキュー、サンキュー、次回の演奏は未定です

4月9日、本八幡ルートフォーティーンの演目

1 行列

2 蒸発(カバー)

3 マイ・スウィート・スーサイド・メモリー

4 無題

5 きみ(カバー)